不妊治療業界に関して

不妊治療は、少子化や晩婚化といった社会構造の変化を背景に、世界的にその重要性が高まっている医療分野の一つです。

生殖補助医療(ART:Assisted Reproductive Technology)は、体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)、胚凍結保存などの高度な技術を用いて、妊娠を望む人々を医療の力で支える治療として発展してきました。

不妊治療は、個人の人生設計や家族形成に深く関わるとともに、社会全体の持続可能性にも影響を与える重要な医療分野です。

そのため、安全性・倫理性・再現性の高い医療の提供が強く求められています。

不妊治療業界を取り巻く環境

晩婚化や高齢出産の増加により、不妊治療のニーズは国内外で拡大しています。

日本においては不妊治療への公的支援の拡充が進み、治療へのアクセス向上と社会的理解が進展しています。

一方で、治療成績の向上、医療従事者の負担軽減、安定した医療提供体制の構築など、業界全体として解決すべき課題も存在しています。

技術革新と品質への要求

不妊治療では、卵子・精子・胚といった極めて繊細な細胞を扱うため、使用される医療機器や培養液、凍結保存技術の品質が治療結果に大きく影響します。

そのため、国際基準に基づく品質管理、高い再現性と安全性、そして医療現場の使いやすさを備えた製品・技術が不可欠となっています。

グローバル化の進展

不妊治療業界は国境を越えて発展するグローバルな産業であり、研究成果や治療技術は国際的に共有され、各国の医療水準向上に寄与しています。

同時に、各国の規制に対応した品質保証体制や安定供給体制の構築が求められています。

今後の展望

今後、不妊治療業界はさらなる技術革新と社会的要請を背景に、治療成績の向上、患者負担の軽減、医療従事者を支える環境整備など、多方面での進化が期待されています。

不妊治療は「未来のいのち」を支える医療として、その社会的価値は一層高まっていくと考えられます。

北里コーポレーションの役割

北里コーポレーションは、不妊治療業界の発展を支える一員として、採卵、受精、培養、凍結保存、移植に至るまで、生殖医療の全工程を支援する製品・技術を提供してきました。

高い品質と再現性を備えた製品づくり、国際基準に基づく品質保証体制、そして世界110か国以上で培ってきた経験と信頼を通じて、医療現場の課題解決と治療成績向上に貢献しています。

北里コーポレーションは、これからも不妊治療業界の発展とともに歩み、「生命のはじまりを支える企業」として、世界中の医療機関と患者様に寄り添いながら、持続可能な医療と社会の実現に貢献してまいります。

株式会社 北里コーポレーションは、ISOを推進しながら、
各国の法令を順守した事業活動を継続し、現地での医療技術発展に貢献してまいります。

  • MD 548540 / ISO 13485

    MD 548540 / ISO 13485

  • FM 597440 / ISO 9001

    FM 597440 / ISO 9001

    理学機器の製造

  • FM 597440 / ISO 9001

    EMS 745661 / ISO 14001

    ※不妊治療用関連機器の
    製造における管理部門業務