研究開発における倫理的配慮

基本的な考え方

北里コーポレーションは、「Happiness, for the Next Generations」という理念のもと、生殖医療を支える企業として、研究開発活動における倫理性を極めて重要な要素と位置づけています。

生命のはじまりに関わる技術を扱う企業として、人権、生命倫理、動物福祉に十分配慮し、社会から信頼される研究開発を推進します。

人体由来試料・情報を用いた研究における倫理的配慮

生殖医療や関連技術の研究においては、細胞、組織、その他の人体由来試料や、人の健康に関する情報を取り扱う場合があります。

当社は、国の定める研究倫理指針および関連法令を遵守し、研究対象者の尊厳、権利、安全、個人情報の保護を最優先に考えます。

人体由来試料・情報を研究に用いる場合には、社内規程に基づき、倫理的妥当性および科学的合理性について適切な確認・審査を行い、研究の透明性と公正性を確保します。

研究倫理に関する情報公開

研究において試料・情報を活用する際には、関連する法令や研究倫理指針に基づき、研究内容の適切な情報公開を行います。

研究対象者の理解と信頼を得ることを重視し、研究への参加や利用に関する問い合わせ・要望に誠実に対応します。

臨床研究・試験における倫理的配慮

人を対象とする研究や臨床試験を実施する場合には、研究参加者の人権、個人情報、安全および福祉の確保を最優先とします。

関連法令やガイドラインを遵守するとともに、社内の確認体制を通じて、倫理的および科学的な妥当性を十分に検証したうえで実施します。

動物実験における倫理的配慮

研究開発において動物を用いる場合には、動物福祉の観点を重視し、関連法令およびガイドラインを遵守します。

動物実験は、3Rの原則（代替法の検討、使用数の削減、苦痛の軽減）に基づき、必要最小限の範囲で適切に実施します。

教育・体制整備

研究開発に関わるすべての役員・従業員が倫理意識を共有できるよう、継続的な教育・啓発活動を行います。

また、倫理的配慮が研究開発プロセスに適切に組み込まれるよう、社内体制の整備と継続的な見直しを行います。

結び

北里コーポレーションは、研究開発における倫理的配慮を企業活動の基盤とし、科学的価値と社会的信頼の両立を目指します。

これからも、高い倫理観をもって研究開発に取り組み、生殖医療分野の発展と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。