卵子 / 胚ガラス化液

脂肪酸で妊娠率を上げる

妊娠率を向上させたい、その想いから研究を重ね開発しました。
着目したのは発生を助ける栄養素「脂肪酸」。
融解液に「脂肪酸」を添加することにより治療成績の向上が実証されました。

従来品の凍結保存の課題

従来品の凍結保存では、細胞内の脂肪が減少していました

  • 新鮮卵子

    細胞内には水分と脂肪が含まれます。

  • 凍結保存した卵子

    ガラス化のために細胞内を脱水し凍結保護物質を浸透させると一部の脂肪は凍結保護物質(DMSO)に溶けてしまいます。

  • 融解後の卵子

    融解時に凍結保護物質を細胞から除くと同時に、凍結保護物質に溶けていた脂肪酸が流出してしまいます。

【脂肪酸】で蘇る卵子/胚

卵子や初期胚は、凍結保存により、発生に必要なエネルギー源である脂肪が減少してしまうことがわかりました。
卵子や胚の発生はエネルギーを必要としています。
本製品は融解時に脂肪酸を補填することで、細胞内の脂肪量が復活し、活力に満ちた卵子/胚へと回復させ治療成績の向上に寄与します。

発生のエネルギー源となる「脂肪酸」

卵子/胚の発生に重要な栄養素

脂肪は初期胚発生に必須であり、脂肪酸は卵管や子宮に豊富に存在しています。

細胞内の脂肪酸はミトコンドリアに運ばれた後、β-酸化によってアセチル-CoAに代謝されます。
このアセチル-CoAはクエン酸回路(TCA回路)に送られ、ATPが産生されます。
脂肪酸は胚発生におけるエネルギー源となるため、卵子や胚の生命力を高め、治療成績の向上に寄与します。

新製品「新ガラス化液」研究データ

従来品との細胞内脂肪量の比較(マウス卵子)

脂肪量の比較(1)

※新鮮区を1としたときの相対値で示す

脂肪量の比較(2)

※脂肪を赤く染める試薬で卵子を染色

新鮮
従来品
新製品

従来品では凍結融解後に細胞内の脂肪量が減少していましたが、新製品ではその減少を抑えることができます。

「新ガラス化液」の効果

凍結分割期胚から発育した良好胚盤胞率の比較(ヒト胚)

研究への利用に同意が得られた胚のみ使用

良好胚盤胞発生率の増加が確認されました。

単一凍結融解胚(Day2)移植成績

着床率、妊娠率、妊娠継続率の向上が認められました。

製品情報

発売日:2023年 5月 15日

製品名 卵子/胚ガラス化液 凍結液 カタログ
番号
91197 コード VT525 内容量 BS (Basic Solution) 1.5mL ×1
ES (Equilibration Solution) 1.5mL ×1
VS (Vitrification Solution) 1.5mL ×2
製品名 卵子/胚ガラス化液 融解液 カタログ
番号
91198 コード VT526 内容量 TS (Thawing Solution) 3.8mL ×1
DS (Diluent Solution) 1.5mL ×1
WS (Washing Solution) 1.5mL ×2
品質管理 pH 7.2-7.6 / 浸透圧 / エンドトキシン <0.25EU/mL / Mouse Embryo Assay ≥80% / 無菌試験
成分 Basic Culture Medium with HEPES / Arachidonic Acid / Cholesterol / Ethyl Alcohol / Ethylene Glycol / Dimethyl Sulfoxide / DL-alpha-Tocopherol Acetate / Gentamicin / Hydroxypropyl Cellulose / Linoleic Acid / Linolenic Acid / Myristic Acid / Oleic Acid / Palmitic Acid / Palmitoleic Acid / Stearic Acid / Sucrose
保存温度 2~8度 有効期限 製造日より12カ月

卵子・胚ガラス化製品開発の歴史

CryoTip

2000
2010

Cryotop methodを用いて
凍結卵子においても新鮮卵子と同等の
受精率、妊娠率が得られる

Ana Cobo et. al. (2010)

2012

Repro Plate
Cryotop® Safety kit

2014

Cryotop methodを用いた
凍結胚移植において移植当たりの
妊娠率60.8%と
極めて良好な成績が得られる

Keiichi Kato et. al. (2014)

2015

完全化学合成の
ガラス化メディアの開発

Chiemi Mori et. al. (2015)

2021

脂肪酸添加
ガラス化メディアの開発

Kazuki Ohata et. al. (2021)

References

Amagai et al. Fatty acid supplementation into warming solutions improves pregnancy outcomes after single vitrified-warmed cleavage stage embryo transfers., Reprod Med Biol. 2023;22:e12517.

Ohata et al. Effects of fatty acid supplementation during vitrification and warming on the developmental competence of mouse, bovine and human oocytes and embryos. Reprod Biomed Online. 2021;43(1):14-25.

Mori et al. Hydroxypropyl cellulose as an option for supplementation of cryoprotectant solutions for embryo vitrification in human assisted reproductive technologies. Reprod Biomed Online. 2015;30(6):613-21.

Kato et al. Women's age and embryo developmental speed accurately predict clinical pregnancy after single vitrified-warmed blastocyst transfer. Reprod Biomed Online. 2014;29(4):411-6.

Cobo et al. Use of cryo-banked oocytes in an ovum donation programme: a prospective, randomized, controlled, clinical trial. Hum Reprod. 2010;25(9):2239-46.

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  • MD 548540 / ISO 13485

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    ※不妊治療用関連機器の
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