不妊治療事業の概要

■ はじめに

現代社会では、不妊に悩むご夫婦が少なくありません。

私たち北里コーポレーションは、生殖医療を支える医療機器・培養液・関連試薬の提供を通じて、不妊治療に携わる医療機関および患者様を支えていきたいと考えています。

本資料は、不妊治療の基本的な流れと当社の関わりを整理したものです。

■ 不妊治療・生殖補助医療とは

● 不妊治療の目的

不妊とは、一定期間(通常1〜2年)避妊せずに性交を続けても妊娠に至らない状態を指します。

治療は、ご夫婦双方の原因(女性の排卵・卵巣機能、精子状態、子宮や卵管の状態など)を総合的に診断・評価したうえで進められます。

● 生殖補助医療(ART)

自然妊娠が難しい場合、体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)などによる生殖補助医療(ART)が選択されます。

体外で受精・培養を行い、必要に応じて胚・卵子・精子の凍結保存を実施するなど、先進技術を用いて妊娠成立を目指します。

■ 治療の流れ(一般的なステップ)

1. 初期検査・診断 

 排卵検査、ホルモン検査、超音波検査、精子検査等を行い、原因を特定します。

2. タイミング法・薬物療法 

 排卵誘発剤やホルモン剤を用いて自然排卵を促し、妊娠の可能性を高めます。

3. 人工授精(IUI) 

 精子を子宮内に直接注入し、受精の機会を増やします。

 ※必要に応じて凍結保存も行われます。

4. 体外受精(IVF)・顕微授精(ICSI) 

 採卵後、卵子と精子を体外で受精させ、得られた胚を培養します。

 ※必要に応じて凍結保存も行われます。

5. 胚移植・妊娠判定 

 培養した胚を子宮へ戻し、妊娠判定を行います。

■ 北里コーポレーションの関わり

 ・卵子・胚の凍結保存技術および保存液 

 ・胚培養液、試薬、関連消耗品 

 ・採卵針、カテーテル、その他生殖医療機器 

 ・不妊治療クリニック開設の支援とコンサルティング

 ・医療機関との共同研究 

 ・品質保証に基づく高品質な製品供給 

 ・グローバル水準の技術でART成功を支える基盤づくり 

北里コーポレーションは、生殖医療の各工程に必要な技術・製品を提供することで、患者様・医療従事者にとっての「安心」「信頼」「未来への可能性」を支えています。

■ 生殖医療の意義と価値

 ・ 不妊に悩むご夫婦に「親となる可能性」を提供 

 ・ 医療技術により自然妊娠が難しいケースにも選択肢を創出 

 ・ 生殖医療の品質向上により、安全性と成功率の向上に寄与 

当社の製品・技術・サポートは、医療現場での治療精度と安全性向上に欠かせない役割を担っています。

■ 北里コーポレーションの使命

「Happiness, for the Next Generations」という理念のもと、私たちは生殖医療を通じて、多くの幸せと希望を届ける企業であり続けます。

高い倫理観、品質管理、環境・人権への配慮を徹底し、未来のいのちに貢献する技術を次世代のために追求していきます。

株式会社 北里コーポレーションは、ISOを推進しながら、
各国の法令を順守した事業活動を継続し、現地での医療技術発展に貢献してまいります。

  • MD 548540 / ISO 13485

    MD 548540 / ISO 13485

  • FM 597440 / ISO 9001

    FM 597440 / ISO 9001

    理学機器の製造

  • FM 597440 / ISO 9001

    EMS 745661 / ISO 14001

    ※不妊治療用関連機器の
    製造における管理部門業務